ConoHaのWordPressかんたん移行は本当に簡単か?

ConoHaのWordPressかんたん移行は本当に簡単か?

前回の記事、「ConoHa WINGのリザーブドプランに申し込む。」の続き。

本題であった、現在稼働中のWordPressを、さくらのレンタルサーバーからGMOのConoHa WINGリザーブドプランへ移行します。

レンタルサーバーの乗り換えだけで、どの程度、読み込み速度が速くなるのか。
検証や実装も交えて携わるなんてことはあまり無いんで、この日を大変楽しみにしておりました。
サーバーを移行することになったきっかけは、「処理速度が速いレンタルサーバーへ移行したい!移行前のサイトの状況記録。」に書いています。

本当に速いレンタルサーバーは何処だと散々探してきましたが、いよいよ大詰めです。

WordPressかんたん移行を利用する

当事者が「時間が無い!」というので、失敗しないように、公式マニュアルを事前に確認します。
しかも、かなりざっくりな感じに、です。
時間が無いんでね。

かなり慌てて確認しても、要所はしっかり確認ができます。
たいへん見やすいページです。

ConoHa公式マニュアル
https://support.conoha.jp/w/wpmigration/

WordPressかんたん移行前の準備

【重要】ドメインのネームサーバーは移行作業完了後まで変更しない。

事前にコントロールパネルのサーバー管理で移行元のURLを設定しておいた方が良いのではと思います。

念のため、WordPress関連のデータは全てバックアップをとっておいてください。

WordPressかんたん移行自体の作業完了は非常に速いですが、その後、DNS設定を変更し、サーバーに浸透するまでに、1、2日かかることがあります。
かんたん設定が終わった後も、DNSがしっかりと反映して、落ち着くまでは、旧サーバーは解約しないようにご注意ください。

移行が行えない環境でないか確認。

  • 稼働中のWordPressのバージョンが3.8.5より古い。
  • PHPのバージョンが5.3以下。
  • マルチサイト。
  • ダッシュボードのログインに二段階認証が設定されている。
  • WordPress.comからの乗り換え。
  • ダッシュボードから画像登録が行えない。

エラーの可能性のあるプラグイン。

  • Yet Another Related Posts Plugin
  • WassUp Real Time Analytics
  • WordPress Popular Posts
  • wp slims stat
  • Broken Link Checker
  • count per day

このうち、仲間のサイトは、Yet Another Related Posts Plugin、WordPress Popular Posts、Broken Link Checkerが入っている状態でした。あらー。

WordPressかんたん移行を使う。

コントロールパネルへログイン。

コントロールパネルへログインをすると、ページの上部にVPS、WINGと書かれたアイコンががあるとが分かります。
自分達のプランはWINGのため、WINGを選択しました。

サイトの管理設定でアプリケーションをインストールする。

画面左側にあるメニューバーの中から、「サイト管理」をクリックすると、もうひとつメニューバーが出てきます。その中の「サイト設定」をクリックし、コンテンツエリアにあるタブの中から「アプリケーションインストール」項目を選択します。

アプリケーションのインストール画面。

アプリケーションのインストール画面が開きます。
ページ右上にあるアプリケーション+と書かれた青いボタンをクリックします。

アプリケーションをインストール。

気づいたこと。

アプリケーションのボタンをクリックすると、入力フォームが現れます。
事前にドメインの追加設定したためか、サイトURL wwwあり、wwwなしのURLが確定されていました。

この時点では、未だ、データベースは作成していません。
データベース名、データベースのユーザー名も既に入力された状態ですが、入力の手間を省くためにランダムで決められたものと思われます。
データベースはここで入力した情報を元に、自動で作成されるようです。
わざわざ、事前にデータベースやデータベースユーザーの作成をしなくても良いということのようです。
ここは好みの文字列に変更してもしなくても、どちらでも問題ありません。

その他の入力項目について。

選択種別選択する内容
アプリケーションWordPress
インストール方法かんたん移行
バージョン5.2.3がデフォルトになっていました。
wwwあり/wwwなし稼働中のサイトはwwwで運営中のためwwwありを選択。
https://ドメイン.net、このような形式で運営しているため、URLのディレクト名は未記入。
移行元URL移行元とあるため、サイトアドレスを入力しました。
すると、「移行元サイトログイン確認」というエラーに。
ここはWoredPressの本体があるWordPressアドレスの方を入力します。
移行元ユーザー名稼働中のWordPressの管理者名を入力。
移行元パスワード稼動中のWordPressの管理パスワード

これでかんたん移行の設定は終わりです。
画面右下の保存というボタンをクリックして設定内容を確定します。

アプリケーションのインストールが始まる。

問題無くアプリケーションのインストールが開始できれば、待機中のローディングアイコンがグルグルし始めます。

次の画面へ移動するとドメインのリストが表示されます。
ドメインのテキスト部分をクリックで開くと、現在のインストール状況が確認できます。
ステータスが「構築中」の場合は、まだ終わっていないということになります。

アプリケーションのインストールが完了。

ステータスが「稼動中」となれば、アプリケーションのインストールは完了です。
自分達の時は、稼動中となるまでに5分とかかっていないと思います。
体感では3分ほどです。
完了したら、モニタの画面左下に、「ご確認ください。以下のアプリケーションが稼働中になりました。http://…」と表示されます。

無料の独自SSLについて。

  • この後、すぐに独自SSLを設定しようと、「サイト管理」の「サイトセキュリティ」へ進みました。

    無料独自SSLをOFFからONに切り替えた所、「失敗しました。無料独自SSL設定変更 ConoHaのネームサーバーまたはAレコードを設定してください。WordPressかんたん移行をご利用の場合、ネームサーバーの変更はコンテンツの移行後に行なってください。」とエラーになりました。

    ネームサーバーの変更後でないと独自SSLの設定はできないようです。

DNS設定について。

ネームサーバーの切り替えを行う前に、どうしても、正常にWordPressの移行が行えているかを確認したかったため、HOSTSを切り替えて確認することにしました。
HOSTSの中身は下記です。

IPアドレスConoHaのコントロースパネルの「DNS」に進み、該当のドメインを選択。
TypeA(通常)@にあるIPアドレス。
ドメインWordPressかんたん設定から設定が完了したばかりのURL。
WordPressかんたん設定で、移行元URLにWordPressアドレスを入れました。
https://…のようにしたはずなんですが、設定後はhttp://…となっていました。
  • HOSTSを書いても、何故か、トップページしか切り替わらず…、PCの再起動をしても変わらず…。
    以前、別サイトでも同様の症状が発生したことがありました。
    これはうちのPCの問題であり、サーバーやドメインの問題では無いと思います。;

    下層ページの内部までじっくりと確認はできませんでしたが、トップを見る限りでは、大きな崩れは無く、エラーも無いため、そのままドメインのDNSも変えちゃいましょうということに。
    移行元のサーバーを解約さえしなければ、いつでも元には戻せるとはいえど、自分の環境のせいでしっかり確認ができないとは、かなりの罪悪感です。

ConoHaには無料お試し期間が無い。
既に課金も発生しているわけですし、それで、さらに、罪悪感にかられています。

DNS設定に進む前に。

ドメインは、お名前.comにて契約中とのこと。
1つのドメインの中にサブドメインを含む4サイトが存在する。
まずは1サイト分のみ移行したいということで、下記のような対応を取ることになりました。

Aドメイン直下のサイト今回移行の手続きを取ったサイト
Bサブドメイン1今回の移行が正常に行えているかを確認できるまでは移行しない。
Cサブドメイン2今回の移行が正常に行えているかを確認できるまでは移行しない。
Dサブドメイン3今回の移行が正常に行えているかを確認できるまでは移行しない。

お名前.comのDNSレコードを変え、今、浸透するのを待っているところです。
移行後の状況が大変気になる所ではありますが、その記事はまた次回に更新させていただきたいと思います。

ConoHaのWordPressかんたん移行は本当にかんたんか?について。

未だ確認できていない部分もありますが、WordPressの移行だけで言うと、ほんの何分かしか掛かってないです。
この点では、かんたんと言って良いと思います。

それから1週間後

DNSの浸透が安定してから、DNSレコードを変更し、ConoHaの「サイト管理」から「サイトセキュリティ」へ進み、これまで有効に出来なかった無料独自SSLの設定を再度試しました。
DNSを設定するまでモニタの左下に出ていたエラー表示のポップアップが出なくなり、問題無くSSL化できました。

「サイト管理」の「サイト設定」の「アプリケーションインストール」の中に、かんたんSSL化というボタンがありますが、恐らく、これは、まだサイトのSSL化が済んでいない方が簡単にSSL化できるものと思います。
今回は、移行元がSSLだったためか、簡単インストール後の「無料独自SSL」の有効化だけでWordPressもSSL化されました。

DNSの設定前に、ConoHaの管理画面「サイト管理」から「サイト設定」にある「基本設定」で、動作確認URLというものを見つけたました。
さっそくONにして移行先の表示を確認した所、エラー表示(何が書かれていたかメモを取り忘れました。すみません。)になり、トップページすら開かない状況でした。
このままDNSを設定して大丈夫かか焦りましたが、DNSをConoHaに向けてSSL化まで行ったところ、動作確認URLで見られたエラーは出ませんでした。なんだったんだろう…

特に大きな問題も無く、かなりかんたんにWPを移行できました。
ConoHaのWordPressかんたん移行は本当にかんたんでした。

  1. 稼働中のWordPressをさくらのレンタルサーバーからConoHaのリザーブド1GBへの移行を決意。
  2. 処理速度が速いレンタルサーバーへ移行したい!移行前のサイトの状況記録。
  3. ConoHa WINGのリザーブドプランに申し込む。

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